(7)韓国・プサンで映画鑑賞あれこれ> 映画旅行(台湾&韓国・プサン / 2015)

こちら———線から下の文章は、友達のYuko Nelutzekovさんがまとめてくださった【プサンで映画鑑賞あれこれ】です。
福岡から船で行きたい!韓国で映画を楽しみたい!という方にオススメです。

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「なんであの映画は日本公開されないんだ!」「本国公開から1年も遅れて公開されるなんて…」という呟きが飛び交うツイッター。
「どうしても早くスクリーンで観たいんだーー!!」と、台湾など国外に飛ぶ方も多いですね。
台湾は福岡からも近い国、なのに福岡からはLCCが飛んでない!
そのために関東から行くよりも高くついてしまうのが悲しいところではあります。

しかし!!俺ら福岡民には!東京より近い距離にあるお隣の国、韓国があるじゃないか!
福岡からだと船で3時間足らずで行けちゃうプサンがあるじゃないか!!

ということで、福岡からお手軽に行けるプサン映画鑑賞ツアーのおぼえ書きです。
福岡以外から行く方にも、船について以外にはお役に立てていただけるかもと思って書いてみました。

<目次>
1【行く前に】
– 1,船の予約
– 2,映画のスケジュール確認
2【出発】
– 乗船
3【到着】
– 1,プサン港
– 2,釜山駅
– 3,地下鉄
-[交通カードのお話]
4【いざ、映画館へ】
チケットの買い方
– チケット予約
5【各エリアのお話】
-『南浦洞』
-『西面』
6【帰り】
※[言語のおはなし]
…《自分の日程》

1【行く前に】
1,船の予約

福岡からプサンまで飛行機では約55分で着きますが、ここでは高速船の話を。
(LCC・チェジュ航空の格安チケットはかなり安く見つかることもあります。)

福岡からプサンまでは、ビートル(コビー)という高速船で2時間55分です。( チケット予約サイト

乗船チケットは、早く取れば取るほど安く買えます。チケットの発売日は乗船3ヶ月前から。
最も安いチケット(Bスペ4)が取れれば、
なんと!往復4,900円(プサン日曜発の場合は6,900円)で行けてしまいますよーーー!!

ただし、土曜や連休の出発ともなると最安値のチケットはすぐ売り切れてしまいます。注意。
割引の値段設定は数段階あり(下のリンク参照)、早く予約すればするほど安く買える可能性が高くなります。
通常料金は、往復で20,000円(プサン日曜発24,000円)です。
…[ 関連ページ ]Bスペ・発売金額一覧(ビートル)
出発日が迫っている場合は、旅行会社でビートル+ホテルのパックを取ったほうが安くなります。

2,映画のスケジュール確認
各映画館のサイトは韓国語なので、読めません…。
そこで “ Cine in Korea”というサイト。
こちらは英語で韓国全域の映画館のスケジュールが網羅されていて、
映画タイトルや地域から各劇場スケジュールを探せます。
ここからチケットも買うことができます(これについては後述)。
各映画館のグーグル・マップもリンクされているので、とても便利。
IMDbのサイト上では韓国公開と書かれていない映画でも、このサイトを見ると実は韓国公開が決まってたりします。

このサイトで押さえられているのは、ロッテシネマ、CGV、MEGABOXというチェーンのシネコンが主です。
南浦洞にあるシネコン、デヨン・シネマ(Dae Young Cinema、大映シネマ)はカバーされていません。
ここのスケジュールに関しては、 デヨン・シネマのサイトで確認。
韓国語サイトなので、観たい映画の韓国語表記を把握してからチェックしましょう。
ただしスケジュールが出揃うのが遅く、前日だったりすることもあります。

2【出発】
間違えて、ベイサイドプレイスの港のほうに行かないように!博多港国際ターミナルです!
出港時刻1時間前に到着してチェックイン手続を。
燃油サーチャージ料(700円)、港使用料(500円)が別途必要です。

Wi-Fiルーターをレンタルする場合は、博多港の2階で借りるのがいちばん安いです。
1日600円、つまり1泊2日なら1,200円です。5分足らずの手続きで借りることができます。
デパートなどの施設、ホテルによってはフリーWi-Fiですが、あると便利。

国際線の飛行機と違い、開栓済みペットボトルの船内持ち込みも可能です。

– 乗船
天気によっては、揺れます。
天気がいいと全く問題はないですが、波が高い日は船酔い続出です。
心配な方は、酔い止めなどの薬を持ってたほうがいいのかな。
船内では飲み物やお菓子などのワゴン販売があります。
また、船内では絶えずテレビの音や案内アナウンスが流れているので、気になる人はイヤフォンや耳栓を。

ビートル内はフリーWi-Fiですが、弱いのかツイッター等はほぼ使いものになりません。

3【到着】
1,プサン港

プサン港は今年(2015年)の8月末に新築されて場所も変わっています。
その前に出版されたガイドブックを持っている方は、注意。

港新設により、中心地に行くのが若干めんどうになった気がしました。
最寄りの地下鉄駅は釜山駅ですが、港を出てからすぐ釜山駅行きのシャトルバスが出ています。料金1,000ウォン。乗る時に支払います。
そして、あっという間に、本当にあっという間に着きます。
乗り合わせていた方が、「近っ!坂降りてきただけや!!」と言ってましたが、まったくそのとおりです。
なので、自力で歩くことも可能ですが、まあバスに乗ると確実に着くので安心。

2,釜山駅
バスは釜山駅に着きます。しかし、この「プサン駅」はあくまで地上鉄道の駅ターミナルです。
(このあたりが、特に面倒になったなと思ったところ!)
私が乗りたいのは地下鉄なので、この駅ターミナルに用はありません。

プサン駅の2階に上がって構内をまっすぐ通り抜け、1階に降りて外に出ます。
目印は、地下鉄の黄色の案内板!
プサン駅前の広場を抜け、黄色の地下鉄「METRO」の目印を目当てに地下に降ります。

3,地下鉄
無事地下鉄の駅に着いたら、目的地までのチケットを自動改札機で。
日本語表示に切り替えて、路線図を見ながら買うことができるので簡単に買えます。
係員の人がいたら、日本語で声をかけてくれて買い方も乗り場も丁寧に教えてくれます。
南浦洞の映画館が集中している場所、チャガルチ駅までは3駅1,300ウォン。

[ 交通カードのお話 ]
nimocaやSuicaのような交通カードもありますが、これを使うと安くなる(例:イギリスのオイスターカード)わけではなく、
むしろバスだと高くなる場合もあるので短い旅なら特に買う必要はないと思います。

ただし、旅行情報サイト“コネスト” では、
「ロッテ免税店で~ウォン以上買った人に交通カード(あらかじめいくらかチャージしたもの)をプレゼント」
というクーポンを発行していることがあります。これを利用すると、帰りに釜山駅まで行く地下鉄代が浮くので少しお得。
(このキャンペーン、今はやってないみたいです。時期によってまた出るかも?)

ちなみに他のクーポンサイト、『ユートラベルノート』のクーポンページには化粧品店、免税品店などのクーポンがあります。

4【いざ、映画館へ】
チケットの買い方

普通に窓口で買えます(クレジットカード可)。
ただし言葉が通じづらいので、映画タイトル(韓国語か英語で)と時間をメモしておいてカウンターで見せるとスムーズ。
韓国語吹き替え版を買わないように注意!
料金は映画館によって違います。
南浦ロッテシネマは6,000ウォン、
デヨン・シネマは8,000ウォン、という感じで。

西面のロッテシネマは観客が多く、休日は人気作品だと満席になっていることもあります。
到着時刻がギリギリになりそうな場合は、売り切れを避けるために事前に買っておいたほうが安心。

– チケット予約
さて、そこで先ほど書いた“Cine in Korea”というサイトでのチケット予約の話です。
ここで事前にチケットを買うことができます(クレジットカード精算)。
また、おおよその空席状況(「真ん中あたりは埋まっている」「前のほうなら空いている」など)も知ることができます。
購入した時の画面をプリントアウトして映画館のチケットカウンターで見せればOK、なのですが。
問題は、このサイトの存在を知らないスタッフが多い…。なので、発券までに時間を要することがあります。
あと、現地で買うよりちょっとお値段高いように感じました。
なので、当日行って満席なのが心配な場合のみ利用すればいいと思います。

5【各エリアのお話】
-『南浦洞』

とても賑わっている地域。
プサン国際映画祭の会場にもなる場所です。
チャガルチ駅(釜山駅から3つ目)の近くに、デヨン・シネマ、CGV、MEGABOXというシネコンが集中。
地下鉄一駅ぶん歩けば、「南浦駅」近くのロッテデパートの上にロッテシネマがあります。

デヨン・シネマは私たちがお目当てとするような映画の上映回数も多いので便利かと思います。
この映画館付近は露店が並んでいてとても人通りが多く、周辺は繁華街なので洋服店、コスメショップ、飲食店がいっぱいです。
すぐそばのBIFF広場(BIFF=Busan International Film Festival)という通りには、地面にいろいろな映画人の手形がありますが、
人通りがあまりに多いので誰の手形かゆっくり見るのは難しい…(若松孝二やウィレム・デフォーは見つけた)。

デヨン・シネマのフードは充実してないので、サッと小腹を満たすには映画館すぐ近くのマクドナルドやロッテリア、付近の露店が良いかと。

ロッテシネマは、設備もキレイなので良いかな。映画の本数も多いです。
座席も良い感じ。画面もデヨン・シネマよりクリアに感じました。

-『西面』
釜山駅から6つ目の駅。
なんとなく、「以前はもっと流行っていたんだろうな…」感がダダ漏れしている地域です。
映画館に行ってみたら、ビル最上階の映画館だけが営業していて他の階はテナント撤退しまくったゴーストビル状態…というところがいくつか。
よって、西面ではロッテシネマを拠点にするのがよいかと。
シネコンらしいシネコンで、いちばんの賑わいです。満席やチケット売場の大行列に注意。
各映画の宣伝用デコレーションも華やか。
1フロア下には食堂街もありますし、デパ地下に降りれば韓国料理を含むフードコートもあるので、食べることには困りません。
デパートのフロアによってはフリーWi-Fi。
地下スーパーは、食品などのお土産購入にも便利です。
免税店フロアもあり、外資系はもちろん、韓国コスメショップも有名どころがひととおり揃っているので化粧品はここで買ったほうが安いです。

ロッテデパート周辺には路面店や飲食店も多く、地下街にもいっぱいお店があります。

15分ほど歩けばIMAXシアターがあるCGVがありますが、正直あまりお薦めはしないかな…。
近くに何もないので不便だし(1階のケンタッキーフライドチキンくらい)、IMAXのスクリーンの大きさも福岡と大差ないです。

西面にはホテル東横インがあって、日本人には便利。
価格もお手頃で、設備も日本の東横インと同じ感じなので落ち着きます。
日本語が通じるし、机も広いから作業がしやすい。加湿器装備です。

6【帰り】
地下鉄プサン駅に着いたら、来た時と逆のほうへターミナルの2階を抜け、
8番出口のエレベーターを降りるとすぐそこが港行きのシャトルバス乗り場です。
特に書いてありませんが、バス乗り場ですw

※[ 言語のおはなし ]

驚くほど日本語が通じるソウルと違い(最近はそうでもないのかな?)日本語が使える場所は少ないです。
ホテルも、安いところだと日本語対応してなかったりもすると思います。
ネットでホテル予約する場合は対応言語が記載されていたりするので、心配な場合は予約時に確認を。
(ちなみに今回私が宿泊したホテルはスタッフがみんな白人の方だったので、こちらが韓国人でないとわかるや100%英語接客でした。)
なので、韓国語が話せない場合、基本は英語。
ここで気張らなくていいのは、お互い英語が原語ではないのだし、簡単な英語で大丈夫ってことです。
英語圏に行ったときのような丁寧語の言い回しなど気にせず、シンプルな言い方でいいと思います。
ただ、コスメショップなどは各店に日本語が話せる方がいます。
飲食店のメニューでも英語や日本語が記載されていたりします。
結論 : ほとんど心配する必要なし

以上、迂闊に映画鑑賞に飛んでみたい方のお役に立てれば、と同時に自分の覚え書きとして。
西面については2015年1月、南浦洞については2015年12月に行った際の体験によるものです。間違い等ありましたら、ご指摘ください。

ちなみに。
《自分の日程は、こんな感じでした》

~1日目~
9:30 福岡港発 ビートル
12:25 プサン港着
↓ シャトルバス、地下鉄でチャガルチ駅へ
14:00前 ホテルチェックイン
14:40 「白鯨との闘い」@デヨン・シネマ (約120分)
17:40 「Legend」@デヨン・シネマ (約130分)
20:50 「マクベス」@デヨン・シネマ (約100分)
(各映画の合間に散策、食事など)

~2日目~
9:30 「Madame Bovary」@南浦ロッテ・シネマ (約120分)
12:00 ホテルチェックアウト、少し散策
13:15 地下鉄、シャトルバスでプサン港に到着
14:15 プサン港発 ビートル
17:10 福岡港着

………
映画旅行(台湾・韓国)目次